2023年4月に出産育児一時金50万円に変更予定

出産育児一時金の額は、現在、1児につき42万円(産科医療補償制度未加入医療機関等で出産した場合は40.8万円)が支給されます。今回、社会保障審議会医療保険部会の議論で「出産育児一時金の額は、令和4年度の全施設の出産費用の平均額の推計等を勘案し、令和5年4月から全国一律で50万円に引き上げるべき」とされました。それに伴い、増額政令案のパブリックコメントが出されました。産科医療補償制度の加算対象となる出産に係る出産育児一時金の支給額について、総額50万円(48.8万円+加算額1.2万円)とするものです。

政令案の公布は、2023年1月下旬、施行は2023年4月1日が予定されています。

先日厚生労働省より、「人口動態統計速報(令和4年10月分)」の公表があり、令和4年の出生数が統計開始以来初の80万人割れの見通しになるそうようです。コロナの影響が長引く中、感染への不安や経済状況の懸念などから、妊娠を控えるケースもあったとみられていますが、少子化に歯止めがかからない状況です。少子化対策の改正は今後増えていくかもしれません。