男性の育休取得率が過去最高に!

厚生労働省が実施した調査によると、男性の育児休業取得率が過去最高の40.5%となったことが分かりました。この調査は、去年の10月に全国の企業事業所約6,300か所を対象に行われ、約3,300か所から回答を得たものです。

男性の育休取得率、10ポイント以上アップ

令和4年10月1日までの1年間に配偶者が出産した男性のうち、育児休業を取り始めた割合は40.5%。前年より10.4ポイント増加し、過去最高を更新しました。一方、女性の取得率も引き続き高く、86.6%(前年比+2.5ポイント)でした。

背景にある法改正と新制度

この大きな伸びの背景には、令和4年4月施行の育児・介護休業法の改正が大きく影響していると考えられます。主なポイントは以下の通りです。

  • 企業による育休取得の意向確認が義務化  本人または配偶者の妊娠・出産を申し出た従業員に対し、企業が育休取得の希望を確認することが義務となりました。
  • 「産後パパ育休(出生時育児休業)」の創設  子どもが生まれた後8週間以内に最大4週間まで取得可能な、柔軟性の高い新制度です。

今後の政府目標と企業の役割

政府は、2025年度までに男性の育児休業取得率を50%、2030年度までに85%とする目標を掲げています。

職場における育児休業の取得促進は、従業員のワークライフバランスの充実だけでなく、企業の人材確保や定着にもつながる重要な取り組みです。

今や、男性の育休取得が「特別なこと」ではなく、「当たり前」とされる時代へと移行しつつあります。育児休業について不明点はJinjiまでお問い合わせください。