男性の育児休業取得率が初めて3割を超え、過去最高に
厚生労働省の最新の調査によると、男性の育児休業(育休)取得率が初めて30%を超え、調査開始以来過去最高となりました。
調査の概要と結果
昨年10月、厚生労働省は従業員が5人以上の事業所を対象に育休の取得状況などを調査し、およそ3,500の事業所から回答の結果、2021年10月からの1年間に妻が出産をした男性の育休取得率は30.1%に達し、前年より約13ポイントの増加となりました。この取得率は1996年度の調査開始以来、最も高い値です。
男性育休の取得期間
また、男性の育休取得期間についての調査では、2週間以上取得する人が増え、「1か月から3か月未満」が最も多く、28%を占めています。
政府の目標と今後の展望
政府は、男性の育休取得率を2025年までに50%、2030年までに85%に引き上げる目標を掲げています。厚生労働省は男性の育休取得率が伸びた理由について、「2021年4月から育休制度の周知や取得意向の確認が企業の義務となったことが影響している」と分析しています。しかし、目標達成にはまだ開きがあるため、「男女ともに仕事と子育てが両立できる環境整備を進めたい」と述べています。
若い世代の意識
さらに、高校生や大学生など約3,000人の男子学生を対象にした調査では、8割以上が「育休を取得したい」と回答し、そのうち約3割が育休期間を半年以上希望していることが分かりました。
まとめ
この調査結果は、男性の育休取得に対する意識が高まっていることを示しています。企業としても、従業員が育休を取得しやすい環境を整備することが求められます。当事務所では、育休制度の導入や運用に関するサポートを行っておりますので、ぜひご相談ください。