ハローワークにおけるAI活用の実証実験 ~求人情報の自動応答・マッチングに向けて厚労省が検証開始~

厚生労働省は、ハローワークのインターネットサービスにおいて、AI(人工知能)を活用した自動応答の実証実験を開始することを発表しました。
これは、求人情報の検索や申し込みができるハローワークのオンラインサービスにおいて、利用者からの問い合わせに対しAIで自動回答する仕組みの可能性を検証するものです。
現在このサービスは、求職者が求人情報を検索できるだけでなく、企業が求人を申し込む際にも広く活用されています。月間アクセス数は約7,000万件とのことですが、情報入力や検索方法に関する問い合わせが多く寄せられております。
厚生労働省は、2025年中に実証実験を実施し、課題の抽出を通じて将来的な本格運用を目指すとしています。
また、「利用者の満足度を高めるために、どこまでAIが活用できるのかを含め、使い勝手やリスクも検証していきたい」とコメントしています。
生成AIの位置づけについては、「職員の業務をすべて代替するものではなく、あくまでハローワークサービスの利便性を高める補助的なツール」と説明されています。
さらに、職員の業務負担の軽減を図るため、企業と求職者のマッチング業務においても、AIを活用する別の実証実験が並行して行われる予定です。
今後、AIが求人票の内容を分析し、求職者とのマッチングを支援する仕組みが進めば、「AIに選ばれる求人票」は重要な視点となるでしょう。
具体的でわかりやすく、魅力が伝わる表現で求人情報を作成することが、これまで以上に採用成功のカギとなるかもしれません。